2012年7月17日火曜日

『アップリカ』と「グレコ」の関係 ~『アップリカ・チルドレンズプロダクツ/アップリカ葛西』~


雑誌やネットニュースなどの商品紹介で

『グレコ(GRECO)』『アップリカ』
両社名が一緒に表記されてたり

「グレコ」のお問い合わせ先が

『アップリカ』の電話番号になってたりします。

この2つの会社の関係や

いつの間にか『アップリカ葛西』から

『アップリカ・チルドレンズプロダクツ』

社名変更していた件も含め
書いてみました。


≪ アップリカとは? ≫

1947年:『アップリカ葛西』が大阪で創業

2008年:ニューウェル・ラバーメイド社(米国)に
    『アップリカ葛西』の全事業が譲渡

2008年:『アップリカ・チルドレンズプロダクツ』に
    社名変更


『アップリカ葛西』は同族企業でした。

長年に渡る不適切な決算処理が
発覚しため訂正を行い

数十億円の特別損失を計上。

その出来事から債務超過に陥り

アメリカのニューウェル・ラバーメイド社に買収。

全事業が譲渡される事態となりました。


欠陥のあるベビーカーについて

約9200件ものユーザーの声を
放置していたことで

行政指導を受けた有名なリコールが

2008年にありました。

2003年11月~2007年3月までの間

『アップリカ葛西』が製造・販売していた
12シリーズ・196機種のベビーカー

約59万台のリコールです。


この、とても大きなリコールを公表し
対応を行ったのは新会社

『アップリカ・チルドレンプロダクツ』でしたが

誰もが会社によるリコール隠しを
疑ってもおかしくない

膨大な問い合わせ件数であったため

『アップリカ』への不信感は強くなり

ベビーカーだけではなく

チャイルドシート・ジュニアシートなど
同社が製造・販売する

さまざまなベビー用品まで

売上不振の影響を受けたようです。


≪ 『GRECO(グレコ)』とは? ≫

80か国以上で愛用され続けている
世界的な育児製品ブランド。

1942年:アメリカ・フィラデルフィアで創業
    (当時は金属製品の会社)

1996年:ラバーメイド社が買収

1999年:ニューウェル社とラバーメイド社の
     合併により子会社になる


『GRECO(グレコ)』の問い合わせ先が

2008年に『アップリカ』
変更されるまでは

「カトージ」が日本代理店でした。


≪ 「ニューウェル・ラバーメイド社」とは? ≫

幅広い分野の商品を製造・販売し

筆記具「シャーピー」・「パーカー」や
各種容器「ラバーメイド」など

有名なブランドを所有している

アメリカの大手日用品メーカーです。
(世界各地に関連企業がある)

1992年にニューウェル社(1903年創業)と
ラバーメイド社(1920年創業)の

合併により現在の社名に変更。


★日本の企業『アップリカ葛西』の頃も

アメリカやイタリアなど海外の
ベビー用品メーカーだと

お客様に何故か思われていたり
(たぶんカタログの影響)

どこの国の会社なのかを

質問される事が多かったのですが

ニューウェル・ラバーメイド社の子会社として

『アップリカ・チルドレンズプロダクツ』
社名が変更された現在は

完全な外資系の会社です。

これからは店員の前で

「アップリカは海外メーカーの
 商品ですよね・・・?」と

つぶやいてもしまっても大丈夫です。


『グレコ』製品のお問い合わせ先が

『アップリカ』に統一されたのは
上記にも書いた通り

同じ企業グループの一員になったからです。

両社とも展開する商品がベビーカーや
チャイルドシートが中心なので

日本国内に会社がある

『アップリカ』が窓口になることで

日本に住んでいる方々への

購入する前の各種相談や
購入後の修理対応が

スムーズになると思います。

また、日本向け『グレコ』の製品を

開発・製造・販売をするにあたり

日本の住生活環境や

日本人がどのようなベビー用品を
好む傾向があるのかなど

長年に渡る販売経験から得た

『アップリカ』が持つノウハウや

幅広い販売ルートを利用できるので

外国ブランド『グレコ』の知名度を
高める事も可能という

メリットもあるそうです。


 【 追 記 】

2012年:日本向け「グレコ」製品の
     販売を開始

2014年:アップリカ・チルドレンズプロダクツ
     株式会社から合同会社に改組

2020年:アップリカ・チルドレンプロダクツ合同会社から    
     ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社に社名変更

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